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お知らせ

【論文】バイオバンクの次世代シークエンサー(NGS)を利用した研究論文が発表されました。(2018年10月)

Cancer Sci. 2018 Oct;109(10):3149-3158.
Combined effect of cabozantinib and gefitinib in crizotinib-resistant lung tumors harboring ROS1 fusions

ROS1チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)クリゾチニブは、ROS1融合遺伝子を持つ非小細胞肺癌(NSCLC)患者に劇的な効果を示しますが、患者はこの薬剤に対して耐性を獲得します。本研究では、樹立したクリゾチニブ耐性細胞株を、phosphor-receptor tyrosine kinase arrayと次世代シークエンスによるRNA配列解析で網羅的にスクリーニングし、AXLの発現が上昇していることが明らかにしています。カボザンチニブとEGFR-TKIの併用は、ROS1融合遺伝子を保有する進行NSCLC患者に対する有用な代替治療戦略となる可能性があるとしています。

Snapshot of OKADAI BIOBANK