BMC Oral Health. 2024 Sep 16;24(1):1099.
本研究は、シェーグレン症候群(SS)における自食作用(オートファジー)の関与を明らかにするため、60歳以上の女性患者の小唾液腺生検FFPE試料を用いて、一次性SS(pSS)と二次性SS(sSS)の分子病理学的差異を解析したものである。nCounterによるRNAデジタルカウントおよびPhenoCycler™多重免疫蛍光解析を組み合わせ、遺伝子発現と細胞空間配置を比較した結果、sSSではATG5、LC3B、SQSTM1の発現が有意に上昇(p < 0.01)し、オートファジー関連遺伝子全体の生物学的プロセスにおいても有意な増加(p = 0.0096)が認められた。また、上皮障害とリンパ球浸潤が強く、オートファジーマーカー陽性のCD4陽性T細胞がB細胞に近接して存在し、IFN-γの発現上昇を伴うことが確認された。以上より、オートファジー活性化がsSSの病態進展と免疫細胞相互作用に深く関与することが示唆された。